東大哲学科パパから息子への手紙

考えることが好きな東大哲学科卒業の父親が、息子が思春期になったときに伝えたいことを残していきます。

この手紙を読む君へ

手紙を読むうえでの注意点 

 今、この手紙を読んでいる君は、どんな日々を過ごしているのだろう?

 年齢でいうと14歳から16歳くらいかな? スポーツや勉強で充実した日常を送っているかもしれない。本を読んだり絵を描くのが好きで、将来は何か創作をしたいと思っているかもしれない。もしかしたら、いじめられてたり引きこもってたり、悲しみに満ちた日々を送っているかもしれない。

 君が送っている日々がどんなものかは分からないが、この手紙を読もうと思ったということは、きっと日常生活のなかで、ふと立ち止まって何かを考えようと思ったんだろうと思う。もしそれが、立ち止まる余裕もなく日々が充実しているなら、この手紙をどうぞ破り捨ててほしい。いや、絶対にこれから書いていくことを読んではいけない。その理由はあとで話すかもしれないけど、もし君の日々が立ち止まる必要がないものなら、手紙のことなんか気にせずどんどん進んで欲しいんだ。

手紙に書いてあること

 さて、立ち止まってる君は、この手紙に何を求めるだろうか?

  • 世界はどうしてあるんだろう?
  • 死んだらどうなるんだろう?
  • どうやって生きていったらいいの?
  • 東大に入るにはどうしたらいいの?
  • 好きな女の子を振り向かせる方法

 思いつくままに適当に並べてみたけど、この手紙を読めば、全部答えが書いてある。というのはちょっと嘘で、君が自分で答えを導けるようにするのが、この手紙の目的だ。難しい言葉はなるべく使わない予定だ。ゆっくり自分の頭で考えれば、わかるはず。

 もし、君がこの手紙を読んでいるときに父ちゃんが生きていたら、分からないことは遠慮せず聞いてくれ。恥ずかしかもしれないけどね。

間違ったことが書いてあるかも

 さて、最後に重要なことを言っておかなくちゃならない。

 父ちゃんはこの手紙のなかで、いろんな話をすると思うけど、間違いもいっぱい出てくるかもしれない。そこは、勘弁して欲しいんだ。父ちゃんは東大を卒業したとはいえ、学者でもないし、仕事も哲学とは関係ない。まぁ、言い訳なんだけど、もし間違いかどうか気になるようなら、ちゃんとした本を読んで自分の頭で考えてみることをおすすめする。

 さて、じゃあそろそろ始めようかな。 

 

子どもの難問

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